家の外の都市の中の家 @東京オペラシティアートギャラリー



曲がりなりにも「都市・地域研究ゼミ」なるものに所属している僕にとっては、なかなかそそる展覧だった。勉強になりました。



個人的には、展示そのものよりもむしろ、東京という都市が形成、更新されていく経緯や歴史的背景の解説が非常に興味深くて。(奥沢が例に挙がってたのは意外だった。あそこら辺て日本初の郊外住宅地なのね。)
当然だけど、日本の街並が日本の街並になったのにはちゃんとした歴史的な背景がある。旅行でヘルシンキの街並を見ながら何となく考えていたことに、展覧の中で明確に触れられたりもしていて。ぼやっとしていた予想みたいなものが、ちょっとした確信になった。



そして何よりいいなと思ったのが、この展覧では基本的に、日本における都市や街のあり方を『ポジティブに捉えている』ところ。



良くも悪くも日本の街は"ごった煮"感が強い。僕はそれが愛おしくもあり、時に嫌悪することもあるのだけど。
スケールが人と合ってないというか、都市と人とのバランスが取れてない気はする、と同時に、今は過渡期なのかな、とも思う。




"26年後"の都市に、思いを馳せる。楽しみでございます。




(ちなみに併設の石井亨さんの作品も結構面白かった。)